シニア犬・持病ペットのペットホテル選び2026|老化ステージ・持病別チェックリスト・対応施設
このページでわかること
- 犬・猫の老化ステージ区分(年齢・体重別の目安)
- 腎臓病・心臓病・糖尿病・認知症・関節炎の持病別チェックリスト
- 老犬ホームの料金実例(月額96,000円〜)と通常ペットホテルとの違い
- 全国のシニア対応・老犬ホーム対応施設の実例リスト

犬・猫の老化ステージ:何歳から「シニア」か
「シニア犬」の定義は犬種・体格によって異なります。一般的な目安は以下のとおりです。
犬の老化ステージ(体格別)
| 体格 | 体重目安 | シニア開始年齢 | 老齢期 |
|---|---|---|---|
| 超小型・小型犬 | 〜10kg | 8〜9歳 | 13歳〜 |
| 中型犬 | 10〜25kg | 7〜8歳 | 11歳〜 |
| 大型犬 | 25〜45kg | 6〜7歳 | 9〜10歳〜 |
| 超大型犬 | 45kg以上 | 5〜6歳 | 8〜9歳〜 |
※ 上記は目安。個体差あり
猫の老化ステージ
| ステージ | 年齢 | 特徴 |
|---|---|---|
| 成熟期 | 7〜10歳 | 体重増加傾向・歯肉問題が始まる |
| シニア期 | 11〜14歳 | 慢性疾患(腎臓・甲状腺・関節)が発症しやすい |
| スーパーシニア期 | 15歳以上 | 医療的サポートが必要になるケースが増える |
主な持病と老化による医学的リスク
慢性腎臓病(犬・猫共通)
慢性腎臓病(CKD)はシニア犬猫で最も多い疾患の一つです。IRIS(国際腎臓学会)の分類を基準に治療が進められます。
| IRIS ステージ | クレアチニン(犬) | 症状の概要 |
|---|---|---|
| ステージ1 | 1.4mg/dL未満 | 症状ほぼなし。多飲多尿が始まる場合あり |
| ステージ2 | 1.4〜2.8mg/dL | 食欲低下・体重減少が現れ始める |
| ステージ3 | 2.8〜5.0mg/dL | 嘔吐・口臭(アンモニア臭)・貧血 |
| ステージ4 | 5.0mg/dL以上 | 尿毒症症状。点滴管理が必要になることも |
施設選びへの影響:
- ステージ1〜2:通常のペットホテルでも可能だが、持参食(療法食)必須
- ステージ3〜4:動物病院附設ホテルか動物病院入院を強く推奨
- 輸液(点滴)が処方されている場合は、施設でのスタッフ対応可否を必ず確認
心臓病(僧帽弁閉鎖不全症・MMVD)
小型犬に多い僧帽弁閉鎖不全症はACVIM分類(A/B1/B2/C/D)で管理します。
| ACVIMステージ | 説明 | ペットホテルへの影響 |
|---|---|---|
| A(リスク犬種) | 心雑音なし。予防段階 | 通常通り |
| B1(心雑音あり・症状なし) | 薬なし | 通常可能。興奮制限の依頼を |
| B2(心拡大あり・症状なし) | 薬開始 | 投薬管理対応施設が必要 |
| C(心不全症状あり) | 入院歴あり | 動物病院附設限定 |
| D(難治性心不全) | 複数薬使用 | ペットホテル不適。病院管理 |
ステージB2以上は、動物病院附設ホテルで獣医師への引き継ぎを推奨。
関節炎・変形性関節症(大型犬・シニア全般)
犬の関節炎は2段階で症状が出ます。
| グレード | 症状 | ペットホテル対応 |
|---|---|---|
| 軽度 | 起き上がりが遅い・歩行がぎこちない | 滑り止め床・寝具配慮を依頼 |
| 中等度〜重度 | 階段困難・触れると痛む | 段差なし個室・鎮痛薬管理対応施設が必要 |
施設に確認すること:床材(ラバーマット等)の有無・段差の有無・鎮痛薬の管理対応可否
犬認知機能不全症候群(犬の認知症)
10歳以上の犬の約15〜40%が何らかの認知機能低下を示すとされています。
行動チェックリスト(DISH+ 基準):
- 方向感覚の喪失(家の中で迷う)
- 社会的相互作用の変化(無関心・逆に過度な依存)
- 睡眠・覚醒サイクルの乱れ(昼夜逆転)
- 家で排泄する(しつけが崩れる)
- 活動量の変化(無気力または不安な徘徊)
上記2項目以上あれば認知症の可能性があります(確定診断は獣医師へ)。
施設選びへの影響:
- 夜鳴きが他の預かりペットに影響するため、受け入れを断られる場合がある
- 夜間スタッフ常駐・隔離個室を持つ施設が必須
- 住み慣れた環境から離れることが症状悪化につながる場合があるため、ペットシッター訪問型も選択肢
施設タイプ別:シニア・持病ペットへの対応差
| 施設タイプ | 投薬管理 | 夜間対応 | 緊急処置 | 料金目安 |
|---|---|---|---|---|
| 一般ペットホテル | 施設による | 施設による | 外部病院搬送 | 3,000〜6,000円/泊 |
| 動物病院附設ホテル | 動物看護士対応 | 病院スタッフ対応 | その場で処置可能 | 3,500〜7,000円/泊 |
| 老犬ホーム(月額) | 看護師常駐 | 24時間 | 連携病院 | 80,000〜150,000円/月 |

老犬ホームの料金実例(公開情報ベース)
通常のペットホテルとは別に「老犬ホーム」という長期預かり施設があります。
| 施設 / 所在地 | 料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| 動物病院ヘルスペット(横須賀市) | 月額96,000円〜 | 老犬・老猫ホーム。獣医師365日24時間常駐 |
| NEWS DOG(千葉市) | 要問い合わせ | 老犬ホーム・ドッグトレーナー夜間常駐 |
| わんにゃんハウス・オレンジ(千葉市中央区) | 要問い合わせ | 老犬・介護預かり・24時間常勤スタッフ |
| 海浜動物医療センター(千葉市美浜区) | 要問い合わせ | リハビリ介護・ラグジュアリーCherish |
シニア・持病対応と確認できる実名施設
動物病院型・シニア・持病対応施設
当サイトの公開情報で確認できる施設の一部です。
| 施設名(例) | エリア | 対応内容 |
|---|---|---|
| 足立区内施設(獣医師常駐) | 東京都足立区(北千住駅徒歩3分) | シニア・持病ペット相談可・獣医師常駐 |
| 老犬ホーム施設(シニアDOGハイム) | 東京都足立区 | 老犬ホーム専門施設併設 |
| 日野市内施設 | 東京都日野市 | シニア・持病ペット積極受け入れ・介護対応 |
| 動物病院ヘルスペット | 神奈川県横須賀市(横須賀中央駅5分) | 老犬老猫ホーム月額96,000円〜・24時間獣医師常駐 |
| かんじ動物病院ペットホテル | 千葉県松戸市(矢切駅15分) | 獣医師常駐・マイクロバブルSPA |
| 動物病院ハートランド | 茨城県水戸市 | CT・MRI・夜間救急連携 |
| おかにわ動物病院 | 茨城県水戸市 | Cat-Friendly Gold認定・うさぎ対応 |
各施設の詳細ページは各エリアのページからご確認ください。
持病別 施設への依頼・確認チェックリスト
チェックリスト:共通(持病に関わらず全員)
- ワクチン接種証明書(有効期限内)を用意した
- かかりつけ医の診療サマリー(病名・現在の状態・緊急時指示)を準備した
- 薬の名称・用量・タイミングを書面にまとめた
- かかりつけ医の緊急連絡先を施設に渡した
- 飼い主の連絡がつかない場合の代理連絡先を登録した
- 普段使っているフード(療法食)と薬を持参した
チェックリスト:腎臓病(CKD)ペット
- IRISステージをかかりつけ医に確認した
- 療法食(ロイヤルカナン腎臓サポート等)を持参した
- 輸液(皮下点滴)が処方されている場合、施設でのスタッフ対応可否を電話確認した
- 水を多く飲む・排尿が多い旨をスタッフに伝えた
チェックリスト:心臓病(僧帽弁閉鎖不全症等)
- ACVIMステージをかかりつけ医に確認した
- 内服薬(利尿剤・強心剤・ACE阻害薬等)を1回分ずつ小分けにして持参した
- 「興奮させないよう」と書いた注意書きを預けた
- 咳・呼吸困難・失神のサインを施設スタッフに伝えた
- 緊急時に最初に連絡する動物病院を施設に伝えた
チェックリスト:糖尿病(インスリン投与)
- 施設がインスリン注射を施行できるか確認した(多くの施設では不可)
- インスリンの保管方法(冷蔵)を確認した
- 食事のタイミングとインスリン投与のスケジュールを書面で渡した
- 低血糖の症状(ふらつき・けいれん)と緊急対応を伝えた
チェックリスト:てんかん
- 最後の発作日時・発作時間・発作の特徴を書面で伝えた
- 発作時の対処法(体を押さえない・周囲のものを除ける等)を伝えた
- 緊急用座薬(ジアゼパム等)を持参し使用方法を説明した
- 「発作が起きたら即連絡」の条件を書面で確認した
チェックリスト:認知症(夜鳴き・徘徊)
- 夜鳴きの頻度・強さを正直に伝えた
- 夜鳴きにより受け入れを断られる可能性を理解した
- 代替手段(ペットシッター・老犬ホーム)も検討した
- 徘徊による脱走・転落リスクへの対応を確認した

動物病院附設ホテルを選ぶべき理由
| 状況 | 通常ペットホテルのリスク | 動物病院附設ホテルの利点 |
|---|---|---|
| 体調急変 | 翌朝まで発見が遅れる可能性 | 即時処置・点滴投与が可能 |
| 投薬ミス | スタッフが医療知識なし | 動物看護士が管理 |
| 発作・呼吸困難 | 病院搬送に時間がかかる | その場で対応 |
| 持病の悪化 | 判断・連絡の遅れ | 医療的判断を即日できる |
よくある質問
Q. シニア犬は何歳から「シニア」として特別な配慮が必要ですか?
A. 体格によって異なります。小型犬は8〜9歳、大型犬は6〜7歳からシニア期とされます。ただし、年齢より「現在の健康状態・持病の有無」の方が重要です。かかりつけ医に「ペットホテルへの預け入れが適切か」を確認してください。
Q. 持病があっても預けられますか?
A. 施設によって対応できる持病の範囲が異なります。「○○という持病がありますが受け入れ可能ですか」と予約前に直接電話で確認してください。動物病院附設ホテルが最も対応範囲が広い傾向があります。
Q. かかりつけ医が「ペットホテルに預けるべきでない」と言ったらどうすれば?
A. ペットシッターの自宅訪問型預かり・ホームステイ型預かりを検討してください。住み慣れた自宅環境のまま世話をしてもらえます。老犬ホームへの長期移行も選択肢の一つです。
Q. 老犬ホームと通常のペットホテルの違いは何ですか?
A. 老犬ホームは長期(月単位)滞在を前提とした施設で、日常的な介護・医療管理を行います。料金は月額80,000円〜150,000円が目安(施設による)。通常のペットホテルは旅行中の短期預かりが目的で、医療・介護対応は施設によって差があります。

施設選びの判断フロー
| ペットの状態 | 推奨施設タイプ |
|---|---|
| 10歳以上・健康・服薬なし | 動物病院附設ホテル推奨(夜間スタッフ常駐) |
| 服薬中(心臓・腎臓・甲状腺等) | 動物病院附設ホテル必須 |
| インスリン投与中 | 動物病院附設・看護士常駐施設必須(要事前確認) |
| てんかん発作歴あり | 動物病院附設必須(獣医師常駐の施設が理想) |
| 認知症・夜鳴き | 夜間常駐・隔離個室。ペットシッターも検討 |
| 寝たきり・介護が必要 | 老犬ホームまたは動物病院入院 |
