【編集部一次集計レポート】全国ペットホテル料金中央値マップ|1,400施設データ分析2026
このページでわかること
- 当サイト掲載1,400施設のうち料金公開338施設の都道府県別集計(中央値・最安・最高)
- 東京都内の区ごとの料金格差(最大5,000円超の差)
- 「料金が公開されている地域・されていない地域」の分布マップ
- 料金データを読むときの注意点(サンプル数・公開バイアス)
このページは、ペットホテルJapan編集部が1,400施設の公開情報を独自集計した一次集計レポートです。他のポータルサイトや比較サイトには掲載されていない、当サイトが初めて提供するデータです。
調査期間: 2026年3〜5月。集計基準日: 2026年5月時点。

集計の前提と限界(読む前に必ず確認)
このレポートは「編集部が独自に一次集計した数値」ですが、いくつかの前提と限界があります。正直に開示します。
前提1: 「料金公開施設」のみが対象
1,400施設中、公式HPまたはGoogleビジネスプロフィールに小型犬1泊の具体的な料金(数値)を公開している施設は 338施設(24.1%) です。
残り75.9%(1,062施設)は「お問い合わせください」「サイズ・状態によって異なります」等の表記のため、集計対象外となっています。
つまりこのレポートは「料金を公開しているホテルのみのデータ」であり、全施設の平均ではありません。この点を踏まえて読んでください。
前提2: 公開バイアスの存在
料金を公開する施設は「競争力のある価格を設定している施設」が多い傾向があります。逆に「高すぎる料金で問い合わせを減らしたくない」「料金の説明が複雑で一言では書けない」施設は公開しない傾向があります。このため、公開された料金データは「市場の実際の料金より若干低め」になる可能性があります。
前提3: 小型犬(〜10kg)基準
犬のサイズ別料金設定の中で最も公開施設数が多い「小型犬1泊」を基準にしています。
全国集計結果(都道府県別)
以下の表は、料金公開施設が2施設以上ある都道府県のみを集計しています。
| 都道府県 | 料金公開施設数 | 中央値(円) | 最安値(円) | 最高値(円) |
|---|---|---|---|---|
| 岐阜県 | 2 | 6,050 | 5,500 | 6,600 |
| 東京都 | 63 | 4,500 | 1,100 | 20,000 |
| 秋田県 | 3 | 4,400 | 3,300 | 4,400 |
| 愛知県 | 19 | 4,000 | 1,100 | 6,600 |
| 和歌山県 | 3 | 4,000 | 3,300 | 7,480 |
| 埼玉県 | 38 | 3,850 | 1,100 | 6,000 |
| 奈良県 | 5 | 3,850 | 3,300 | 4,400 |
| 京都府 | 3 | 3,850 | 3,300 | 4,400 |
| 高知県 | 6 | 3,575 | 2,700 | 3,900 |
| 大阪府 | 31 | 3,500 | 1,100 | 4,400 |
| 福岡県 | 16 | 3,400 | 2,500 | 5,500 |
| 兵庫県 | 17 | 3,300 | 2,000 | 5,500 |
| 神奈川県 | 17 | 3,300 | 2,500 | 5,500 |
| 青森県 | 5 | 3,300 | 2,160 | 4,400 |
| 茨城県 | 8 | 3,300 | 1,100 | 19,800 |
| 岩手県 | 4 | 3,300 | 2,000 | 3,500 |
| 石川県 | 4 | 3,120 | 2,500 | 3,850 |
| 島根県 | 2 | 3,025 | 2,750 | 3,300 |
| 千葉県 | 7 | 3,000 | 2,700 | 24,500 |
| 宮城県 | 5 | 3,000 | 1,100 | 3,500 |
| 長野県 | 7 | 3,000 | 2,500 | 5,000 |
| 山口県 | 10 | 3,000 | 1,760 | 23,980 |
| 山形県 | 2 | 2,900 | 2,500 | 3,300 |
| 熊本県 | 7 | 2,875 | 1,500 | 4,400 |
| 岡山県 | 9 | 2,850 | 1,200 | 3,300 |
| 群馬県 | 10 | 2,700 | 1,100 | 3,600 |
| 北海道 | 12 | 2,600 | 1,500 | 3,800 |
| 栃木県 | 2 | 2,600 | 1,900 | 3,300 |
| 福井県 | 2 | 2,570 | 1,900 | 3,240 |
| 香川県 | 7 | 2,500 | 1,500 | 11,000 |
集計日: 2026年5月時点。各施設の公式HP・Googleビジネスプロフィール掲載の公開料金を元に集計。
東京都内の区別格差
東京都は63施設の料金公開データがあり、全都道府県で最多のサンプル数です。区ごとの格差も顕著です。
| 区・市 | 公開施設数 | 中央値(円) | 最安(円) | 最高(円) |
|---|---|---|---|---|
| 大田区 | 2 | 6,050 | 4,400 | 7,700 |
| 港区 | 6 | 5,525 | 1,100 | 20,000 |
| 江東区 | 3 | 5,500 | 3,300 | 7,700 |
| 世田谷区 | 21 | 5,500 | 2,750 | 11,000 |
| 江戸川区 | 10 | 5,280 | 3,500 | 10,780 |
| 西東京市 | 2 | 3,925 | 3,850 | 4,000 |
| 足立区 | 2 | 3,650 | 3,300 | 4,000 |
| 台東区 | 2 | 3,600 | 2,800 | 4,400 |
| 日野市 | 3 | 2,200 | 2,000 | 4,400 |
同じ東京都内でも、大田区・港区・世田谷区(中央値5,500〜6,050円)と日野市(中央値2,200円)では2倍以上の格差があります。 「東京のペットホテルは高い」という一般論は、都心・城南エリアには当てはまりますが、多摩地区では必ずしも成立しません。

編集長の業界視点:なぜ地域格差が生じるのか
集計数値を見るだけでなく、「なぜこの格差が生じるのか」を業界経験のある立場から解説します。
1. 地価と賃料の転嫁
最も直接的な要因は施設の賃料コストです。東京都心部(港区・渋谷区・中央区)のペットホテルは、施設の賃借料が地方都市の数倍から十数倍になります。これが1泊料金にそのまま転嫁されます。
ブリーダー時代、取引先の動物病院が都心から郊外へ移転した際に「料金を1,000〜2,000円下げられた」という話を複数聞きました。施設コストが料金に直結するのは業界の常識です。
2. スタッフ常駐体制のコスト
料金の高い施設ほど「24時間スタッフ常駐」「個別対応」を売りにしている傾向があります。人件費は施設コストの中で最大の変動要因です。
都心の高額施設(7,000〜12,000円/泊)の多くは、深夜もスタッフが常駐して定期的に見回りを行います。一方、地方の低価格施設(2,000〜3,000円/泊)の多くは夜間のスタッフ配置を最小化しています。
3. 施設形態の差
東京都心には「ケージレス専門ホテル」「高級リゾート型」施設が集中しています。これらは設備投資・運営コストが高く、料金も高くなります。
地方都市は「動物病院附設型」「サロン兼業型」が多く、宿泊を本業とせずに副業的に運営しているため、料金を抑えやすい構造があります。
4. 競争環境
東京都世田谷区(掲載24件)のように競合が多いエリアでも、料金が下がりにくい理由があります。同エリアの施設が「価格競争ではなく品質・サービスで差別化」する戦略を取っているためです。ペットホテル業界では価格競争よりも「ブランド構築」志向が強い傾向があります。
料金公開率も「地域差」が大きい
「料金公開率」にも大きな地域差があります。これも編集部の独自集計です。
| 都道府県 | 料金公開率 |
|---|---|
| 高知県 | 85.7% |
| 山口県 | 50.0% |
| 群馬県 | 47.6% |
| 北海道 | 42.9% |
| 埼玉県 | 36.2% |
| 東京都 | 28.1% |
| 大阪府 | 27.4% |
| 神奈川県 | 14.9% |
| 千葉県 | 8.4% |
| 静岡県 | 3.3% |
| 三重県 | 0.0% |
| 広島県 | 0.0% |
| 沖縄県 | 0.0% |
「料金公開率が高い地域」と「低い地域」が混在しています。 高知県(85.7%)や群馬県(47.6%)は料金を積極的に公開する施設が多い一方、千葉県(8.4%)や静岡県(3.3%)は非公開が主流です。
この差は「地域の競争環境」「施設のHP整備レベル」「施設形態の差(動物病院は料金を掲載しないことが多い)」などが組み合わさっています。
最高値と最安値の「外れ値」に注意
集計データの中で、最高値・最安値が中央値から大きく離れている都道府県があります。
- 千葉県: 最安2,700円・最高24,500円(差額21,800円)
- 山口県: 最安1,760円・最高23,980円(差額22,220円)
- 茨城県: 最安1,100円・最高19,800円(差額18,700円)
これらの最高値は「1泊24,500円」などの高額施設が1〜2件含まれているためです。このような外れ値があるため、平均値よりも中央値の方が実態を反映しています。 ペットホテルの料金相場を調べる際は、中央値を基準にすることをおすすめします。
また最安値1,100円については、通常の「1泊」ではなく「半泊」「デイケア」「短時間預かり」の料金である可能性があります。ページ記載の状況から除外しきれていないケースが含まれることをご承知おきください。

全国相場のまとめ
このレポートの集計から見えてくる全国の実態は以下のとおりです。
- 全国中央値(小型犬1泊): 約3,300〜3,500円
- 東京都の中央値: 約4,500円(全国平均の約30〜40%高)
- 地方都市(北海道・熊本・岡山・群馬等): 約2,600〜2,900円
- 最安値帯: 1,500〜2,000円(地方の個人経営・サロン兼業型)
- 最高値帯: 10,000〜20,000円(都心の高級ケージレスホテル)
料金の「安さ」だけで選ぶのではなく、夜間スタッフ体制・緊急時の対応・施設の清潔さも合わせて確認することをおすすめします。
このレポートに関するQ&A
Q. なぜ全施設の料金が掲載されていないのですか?
A. 1,400施設の75.9%(1,062施設)が料金を公式HPに公開していません。当サイトは公開情報のみを使用しており、電話取材・訪問取材は行っていません。非公開施設の料金は「公式HPまたは電話でご確認ください」と案内しています。
Q. 掲載料金はいつ調査したデータですか?
A. 各施設のデータは2026年3〜5月に収集しています。施設は随時更新されているため、最新料金は各施設の公式HPまたは直接電話でご確認ください。
Q. 「1,100円〜」という最安値は信頼できますか?
A. 1,100円という金額は、日帰りのデイケアや短時間預かりの料金である可能性があります。「1泊」としての最安値は、信頼できるデータでは1,500〜1,900円が実態に近い下限と考えられます。
Q. 今後もこのレポートは更新されますか?
A. 半年ごとに更新を予定しています。施設数・料金データが蓄積されるにつれて、分析精度も向上する見込みです。

各都市の詳細料金ページ
本レポートは当サイト編集部による独自集計です。各施設の公式HP・Googleビジネスプロフィールの公開情報を元に集計しており、施設への取材・電話確認は行っていません。料金は変更される場合があります。最新情報は各施設の公式HPまたは電話でご確認ください。
集計対象: pet-hotel-japan.com掲載1,400施設(2026年5月時点) 集計基準: 小型犬(〜10kg)1泊料金。公開施設338件を対象。