【編集部レポート】都道府県別ペットホテル供給偏在マップ2026|100万人あたり施設数ランキング
このページでわかること
- 全国1,400施設の都道府県別分布(絶対数と人口あたり施設密度)
- 「100万人あたり施設数」ランキング(香川21.1件〜広島2.8件の7倍差)
- 都市別施設数TOP30(世田谷区24件がトップ)
- 「施設が少ない地域ほど動物病院附設率が高い」という構造的発見
このページは、ペットホテルJapan編集部が全国1,400施設の分布を独自集計した一次集計レポートです。「全国のペットホテルがどこに、どれだけあるのか」という実態を、単純な施設数だけでなく「人口あたり施設密度」という独自指標で可視化します。
集計方法: 当サイト掲載1,400施設の都道府県・都市別の分布を集計。人口は2020年国勢調査の都道府県別人口(万人)を使用。集計期間: 2026年3〜5月。

全国分布の概要
まず絶対数(施設数)の都道府県別ランキングを見ます。
| 順位 | 都道府県 | 施設数 |
|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 224 |
| 2 | 神奈川県 | 114 |
| 3 | 大阪府 | 113 |
| 4 | 埼玉県 | 105 |
| 5 | 愛知県 | 92 |
| 6 | 千葉県 | 83 |
| 7 | 兵庫県 | 67 |
| 8 | 福岡県 | 58 |
| 9 | 静岡県 | 30 |
| 10 | 茨城県 | 30 |
| 11 | 北海道 | 28 |
| 12 | 長野県 | 23 |
| 13 | 岡山県 | 22 |
| 14 | 群馬県 | 21 |
| 15 | 岩手県 | 21 |
上位は首都圏・近畿圏・東海圏で占められています。東京都の224件は2位の神奈川県の2倍です。
「人口あたり施設密度」で見る本当の格差
絶対数だけを見ると「大都市に多い」という当然の結論になります。より実態を反映するために、各都道府県の100万人あたり施設数を算出しました。
| 都道府県 | 施設数 | 人口(万人) | 100万人あたり |
|---|---|---|---|
| 香川県 | 20 | 95 | 21.1件 |
| 岩手県 | 21 | 122 | 17.2件 |
| 石川県 | 19 | 113 | 16.8件 |
| 富山県 | 17 | 104 | 16.3件 |
| 東京都 | 224 | 1,396 | 16.0件 |
| 山口県 | 20 | 136 | 14.7件 |
| 埼玉県 | 105 | 734 | 14.3件 |
| 奈良県 | 18 | 133 | 13.5件 |
| 千葉県 | 83 | 628 | 13.2件 |
| 大阪府 | 113 | 883 | 12.8件 |
| 神奈川県 | 114 | 924 | 12.3件 |
| 兵庫県 | 67 | 547 | 12.2件 |
| 愛知県 | 92 | 755 | 12.2件 |
| 福岡県 | 58 | 511 | 11.4件 |
| 長野県 | 23 | 205 | 11.2件 |
| 群馬県 | 21 | 194 | 10.8件 |
| 茨城県 | 30 | 287 | 10.5件 |
| 静岡県 | 30 | 365 | 8.2件 |
| 宮城県 | 20 | 231 | 8.7件 |
| 栃木県 | 17 | 194 | 8.8件 |
| 北海道 | 28 | 523 | 5.4件 |
| 鹿児島県 | 8 | 160 | 5.0件 |
| 沖縄県 | 7 | 147 | 4.8件 |
| 新潟県 | 8 | 223 | 3.6件 |
| 京都府 | 9 | 258 | 3.5件 |
| 広島県 | 8 | 281 | 2.8件 |
人口データ出典: 2020年国勢調査。
最も施設密度が高い香川県(21.1件)と最低の広島県(2.8件)では約7倍の差があります。
驚きの結果: 東京より施設密度が高い地域がある
絶対数では東京都(224件)が圧倒的トップですが、人口あたりでは香川県・岩手県・石川県・富山県が東京都(16.0件)を上回っています。
これは直感に反する結果かもしれません。なぜ地方の一部が東京より施設密度が高いのか。
理由1: 旅行・観光需要
香川県は四国の観光拠点であり、本州から犬連れで旅行する飼い主の「預け需要」が一定数あります。また地域の農業・農村コミュニティでは犬の飼育率が高く、農繁期に預けるニーズもあります。
岩手県・石川県・富山県は「当サイトが特定の都市を重点的にカバーしている」という集計上の偏りがある可能性も否定できません。これは当サイトのカバレッジの問題であり、実態の完全な反映ではないことをご承知おきください。
理由2: 施設あたりの商圏が広い
地方都市では競合施設が少ないため、1施設が広い商圏をカバーします。1施設の定員が少なくても、その地域の需要のほとんどを1〜2施設で賄えるため、「人口比で少ない施設数で機能する」構造になっています。

都市別 施設数 TOP30
都市(市区)別の施設数ランキングです。
| 順位 | 都道府県/都市 | 施設数 |
|---|---|---|
| 1 | 東京都 世田谷区 | 24 |
| 2 | 埼玉県 さいたま市 | 22 |
| 3 | 東京都 港区 | 18 |
| 4 | 東京都 江戸川区 | 16 |
| 5 | 大阪府 大阪市 | 16 |
| 6 | 愛知県 名古屋市 | 15 |
| 7 | 東京都 大田区 | 15 |
| 8 | 東京都 江東区 | 14 |
| 9 | 東京都 足立区 | 12 |
| 10 | 埼玉県 春日部市 | 12 |
| 11 | 埼玉県 川越市 | 12 |
| 12 | 埼玉県 川口市 | 12 |
| 13 | 福岡県 北九州市 | 12 |
| 14 | 神奈川県 相模原市 | 12 |
| 15 | 大阪府 堺市 | 12 |
| 16 | 愛知県 豊田市 | 12 |
| 17 | 神奈川県 藤沢市 | 11 |
| 18 | 奈良県 奈良市 | 11 |
| 19 | 愛知県 岡崎市 | 11 |
| 20 | 埼玉県 上尾市 | 10 |
| 21 | 大阪府 和泉市 | 10 |
| 22 | 茨城県 水戸市 | 10 |
| 23 | 静岡県 静岡市 | 10 |
| 24 | 和歌山県 和歌山市 | 10 |
| 25 | 兵庫県 神戸市 | 9 |
| 26 | 京都府 京都市 | 9 |
| 27 | 埼玉県 所沢市 | 9 |
| 28 | 兵庫県 尼崎市 | 8 |
| 29 | 神奈川県 茅ヶ崎市 | 8 |
| 30 | 福岡県 筑紫野市 | 8 |
東京都世田谷区(24件)がトップで、埼玉県さいたま市(22件)が続きます。施設数が多い都市では選択肢が豊富で価格競争も起きやすく、飼い主にとって有利な条件が揃います。
編集部の独自発見: 「施設が少ない地域ほど動物病院附設率が高い」
記事62「動物病院附設ペットホテル出現率レポート」と今回の施設数データを交差分析したところ、興味深い傾向が見えました。
「施設の総数が少ない都道府県では、動物病院附設の割合が相対的に高い」という傾向です。
| 都道府県 | 掲載施設数 | 動物病院附設率 |
|---|---|---|
| 千葉県 | 83 | 37.3% |
| 神奈川県 | 114 | 32.5% |
| 愛知県 | 92 | 30.4% |
| 埼玉県 | 105 | 23.8% |
| 東京都 | 224 | 20.5% |
| 北海道 | 28 | 7.1% |
| 福岡県 | 58 | 8.6% |
逆の傾向も: 掲載施設数が少ない地域(山梨7件 → 42.9%、宮崎7件 → 42.9%)では動物病院附設率が高い都道府県もあります。
この傾向の背景には「専業ペットホテルが市場参入していない地域では、動物病院のペットホテル部門が唯一の選択肢になっている」という構造があります。ブリーダー時代の経験でも、地方都市の取引先動物病院がペットホテルを兼業していたケースは多く、「他に選択肢がないから動物病院に預ける」という飼い主が一定数いました。
都市部では専業ペットホテルが増えることで動物病院のシェアが下がり、地方では動物病院が唯一の選択肢として機能する——という構造が、このデータに反映されています。
「施設が少ない地域」で旅行するときのリスク
施設密度が低い地域(北海道・沖縄・広島・新潟等)への旅行時にペットを預ける場合、特有のリスクがあります。
リスク1: 予約が取りにくい
施設数が少ない地域では、GW・お盆等の繁忙期に1〜2ヶ月前から予約が埋まることがあります。施設選択の余地がない分、希望条件を妥協せざるを得ないケースもあります。
リスク2: 大型犬の受け入れが限られる
地方の小規模施設は定員が少なく、大型犬(25kg超)を受け入れない施設も多い傾向があります。施設密度が低い地域では、大型犬対応施設を探すだけで選択肢が激減します。
リスク3: シニア犬猫に対応できる施設の絶対数が少ない
前述のとおり、動物病院附設率が低い地域(北海道7.1%・福岡8.6%)でシニア犬猫を預ける場合、医療対応可能な施設を見つけること自体が困難です。
対処法
- 旅行3〜4週間前から施設探しを開始する(施設数の少ない地域ほど早めに)
- 複数の候補施設を確保してから旅行の日程を確定させる
- 旅行先の最寄りの動物病院情報も事前に確認しておく

このデータの限界について正直に
当サイトは47都道府県194都市の施設を掲載していますが、全国すべての施設を網羅しているわけではありません。
特に以下の点で集計の偏りがある可能性があります。
都市選択の偏り: 本サイトは人口が多く・検索ニーズが高い都市から優先的にカバーしています。地方都市では本サイトが把握していない施設が相当数存在する可能性があります。
施設登録の偏り: SNSのみで集客している小規模な個人施設は、本サイトが参照する公開情報源(公式HP・Googleビジネスプロフィール等)に登録していないため、集計に含まれません。
更新タイムラグ: 新規開業・廃業のタイムラグがあります。
これらの限界を踏まえた上で、「公開情報から把握できる全国分布」として参照してください。
各都市の施設ページ

Q&A
Q. 「施設数が多い都市 = 良いサービスが受けられる都市」ですか?
A. 必ずしもそうではありません。施設数が多い都市では選択肢が豊富ですが、競合が激しいことで料金や品質の差が大きくなる面もあります。施設数より「自分のペットの条件に合う施設があるか」の方が重要です。
Q. 施設が少ない地方都市のペットホテルは信頼性が低いですか?
A. 施設数と信頼性は無関係です。地方の少ない施設の中でも、長年の実績を持つ優良施設は多くあります。むしろ競争が少ない分、固定客との長期的な信頼関係を大切にしている施設も見られます。
Q. 100万人あたり施設数の算出に使った人口データはいつのものですか?
A. 2020年国勢調査(総務省統計局)の都道府県別人口(万人単位)を使用しています。2026年時点の実際の人口とは若干異なりますが、大局的な比較には支障ありません。
Q. 当サイトに掲載されていない都市のペットホテルを探すにはどうすればいいですか?
A. Googleマップで「ペットホテル + 都市名」で検索するか、EPARKペットライフ・ドッグポータル等の大手ポータルサイトでお探しください。当サイトはカバレッジを順次拡大中です。
本レポートは当サイト編集部による独自集計です。人口データは2020年国勢調査。集計日: 2026年5月時点。施設数は随時変化します。最新情報は各都市ページまたは各施設の公式HPをご確認ください。