【編集部レポート】個室あり施設とケージフリー施設、実際どちらが少数派か|1,403施設で集計

ペットホテルJapan編集部が1,403施設を集計。個室ありは243施設(17.3%)、ケージフリーは95施設(6.8%)。2つの部屋タイプの希少性の差と、都道府県別の探しやすさを報告します。

【編集部レポート】個室あり施設とケージフリー施設、実際どちらが少数派か|1,403施設で集計

このページでわかること

  • 当サイト1,403施設のうち、個室あり・ケージフリーそれぞれの実数と割合
  • 2つの部屋タイプの希少性に約2.5倍の差があるという集計結果
  • 都道府県別に見た、それぞれの探しやすさの違い
  • 「個室」と「ケージフリー」は同じ意味ではないという定義の整理

このページは、ペットホテルJapan編集部が1,403施設の公開情報を独自に集計した一次集計レポートです。「個室」「ケージフリー」はどちらも預け先探しでよく目にするキーワードですが、この2つは意味が異なり、希少性も大きく異なります。その実態を数値で報告します。

集計方法: 個室あり(private_room)は「個室」「プライベートルーム」「専用ルーム」「VIPルーム」「スイート」「完全個室」等の記載、ケージフリー(cage_free)は「ケージレス」「ケージフリー」「ケージなし」「フリースペース」「放し飼い」等の記載を、施設のサービス・特徴欄から抽出しています。判定ルールは scripts/lib/facet-rules.mjs に定義。一次データ計測日: 2026年9月2日。


個室あり施設とケージフリー施設の違いを示すイメージ

集計結果: 希少性に約2.5倍の差

1,403施設を集計した結果は以下のとおりです。

部屋タイプ 施設数 割合
個室あり 243 17.3%
ケージフリー 95 6.8%

個室ありが17.3%であるのに対し、ケージフリーは6.8%です。ケージフリーの方が明らかに希少で、個室の3分の1にも満たない出現率にとどまっています。

「個室もケージフリーもどちらも珍しいプレミアム条件」という漠然としたイメージを持っている飼い主は多いはずですが、この集計を見る限り、希少性の水準はまったく違います。


そもそも「個室」と「ケージフリー」は何が違うのか

検索する側からすると似た言葉に見えますが、指している内容は別物です。

  • 個室あり: 他のペットと同じ部屋・同じケージ列に入れず、専用の区画・部屋が用意されている状態を指します。区画内はケージであることも、フリースペースであることもあります。「他のペットと空間を分けているか」がポイントです。
  • ケージフリー: ケージに入れず、室内で自由に動ける状態を指します。個室である場合も、複数頭が同じ広いスペースを共有する場合もあります。「ケージに拘束されているか」がポイントです。

つまり理屈の上では「個室かつケージフリー」「個室だがケージあり」「相部屋だがケージフリー」という組み合わせも存在しえます。当サイトはこの2つを別々のファセットとして集計しており、両方を満たす施設が何件あるかという掛け合わせの集計は行っていません。 両方を条件にしたい場合は、候補施設に個別に確認してください。


なぜケージフリーはここまで少ないのか

ケージフリーがここまで希少な背景には、運営上の制約があります。

制約1: スタッフの見守り負荷が上がる

ケージに入れないということは、預かり中のペット同士のトラブル・脱走・誤飲のリスクをスタッフが常時目視で管理する必要があるということです。頭数が増えるほど必要な人員が増え、1人あたりが見られる頭数の上限も下がります。

制約2: 多頭・異種間の相性管理が必須になる

犬同士の相性、犬種による活動量の差、来客中の他の飼い主のペットとの接触など、ケージがない分だけ管理すべき変数が増えます。相性が合わない組み合わせを避けるための頭数調整も必要です。

制約3: 施設の床面積あたり収容数が減る

ケージなら同じ面積により多くの頭数を収容できますが、フリースペースはその分床面積を要します。都市部の賃料が高い施設ほど、この面積効率の悪さが経営を圧迫しやすくなります。

これらの制約により、ケージフリーは「頭数を絞った小規模施設」「高単価帯の施設」に偏りやすい傾向があります。


都道府県別の個室あり施設の分布を示すイメージ

都道府県別 個室あり施設の分布

個室ありについて、掲載のある46都道府県の集計結果です。

都道府県 掲載店舗数 個室あり 出現率
山梨県 7 3 42.9%
富山県 17 6 35.3%
福島県 16 5 31.3%
福井県 7 2 28.6%
福岡県 58 16 27.6%
東京都 224 55 24.6%
奈良県 18 4 22.2%
北海道 28 6 21.4%
石川県 19 4 21.1%
和歌山県 10 2 20%
愛知県 92 18 19.6%
兵庫県 67 13 19.4%
群馬県 21 4 19%
岡山県 22 4 18.2%
千葉県 83 15 18.1%
神奈川県 114 19 16.7%
静岡県 30 5 16.7%
大阪府 115 19 16.5%
岐阜県 19 3 15.8%
岩手県 21 3 14.3%
秋田県 7 1 14.3%
高知県 7 1 14.3%
島根県 7 1 14.3%
宮崎県 7 1 14.3%
沖縄県 7 1 14.3%
大分県 7 1 14.3%
徳島県 7 1 14.3%
山形県 7 1 14.3%
茨城県 30 4 13.3%
愛媛県 8 1 12.5%
新潟県 8 1 12.5%
栃木県 17 2 11.8%
埼玉県 106 12 11.3%
山口県 20 2 10%
三重県 20 2 10%
青森県 14 1 7.1%
滋賀県 14 1 7.1%
宮城県 20 1 5%
熊本県 20 1 5%
長野県 23 1 4.3%
香川県 20 0 0%
京都府 9 0 0%
広島県 8 0 0%
鹿児島県 8 0 0%
長崎県 7 0 0%
佐賀県 7 0 0%

集計日: 2026年9月2日。

個室あり率が最も高い山梨県(42.9%)に対し、6都道府県では当サイト掲載施設の中に個室ありの記載がある施設が見つかりませんでした。

東京23区では200施設中54施設(27%)が個室ありです。全国平均(17.3%)と比べると、都市部の方が個室の整備が進んでいる傾向がうかがえます。


ケージフリー施設は地域を選んで探す必要がある

ケージフリーは全国的に希少なため、都道府県別に見ると偏りがさらに顕著になります。

都道府県 掲載施設数 ケージフリー施設数 出現率
東京都 224 22 9.8%
神奈川県 114 10 8.8%
大阪府 115 5 4.3%
愛知県 92 11 12%
福岡県 58 3 5.2%
北海道 28 3 10.7%

ケージフリーが0件の都道府県は22県あります。 これは「当サイトに掲載されている施設の中で0件」という意味であり、実在するケージフリー施設を当サイトが把握できていない可能性は残ります。ただし、選択肢の絶対数が少ないこと自体は現実の制約です。

ケージフリー施設が見つかりにくい地域では、以下の代替案を検討することをおすすめします。

  • 個室あり(ケージ使用)の施設で、日中の運動時間を長めに確保してもらえるか相談する
  • ドッグラン併設施設で運動不足を補う
  • 短時間のデイケアを併用し、宿泊時間そのものを短縮する

どちらを優先すべきか、ペットの特性で考える

個室とケージフリーのどちらを優先すべきかは、預けるペットの性格によって変わります。ここは断定せず、判断材料として整理します。

個室を優先した方がよいケース:

  • 多頭飼いで、普段から別々の部屋で過ごすことが多いペット
  • 他のペットの匂い・気配に敏感で、隣接するだけでもストレスを感じやすいペット
  • 感染症予防の観点で、他のペットとの接触を避けたい場合(持病がある・ワクチン接種が完全でない等)

ケージフリーを優先した方がよいケース:

  • 普段からケージ・クレートに慣れていないペット
  • 運動量が多く、狭い空間での長時間滞在にストレスを感じやすい犬種
  • 他のペットとの触れ合いを好む社交的な性格のペット

いずれのケースも、当サイトが集計しているのは「施設側がその設備を用意しているか」までであり、個々のペットとの相性を保証するものではありません。最終的には見学・電話確認をおすすめします。


ケージフリー施設の希少性を示すイメージ

まとめ

事実 数値
個室ありの施設割合 17.3%(243施設)
ケージフリーの施設割合 6.8%(95施設)
個室あり率が最も高い都道府県 山梨県 42.9%
ケージフリーが0件の都道府県数 22都道府県

「個室」と「ケージフリー」は似た言葉に見えても、希少性も意味もまったく異なります。特にケージフリーを条件にする場合は、地域によって選択肢がほぼ無いことを前提に、早めに候補を探し始めることをおすすめします。


よくある質問

Q. 個室でかつケージフリーの施設は、当サイトでまとめて調べられますか?

A. 現時点では両方を満たす施設だけを絞り込む集計は用意していません。個室あり・ケージフリーはそれぞれ別のファセットとして集計しているため、両方を条件にしたい場合は候補施設に個別にご確認ください。

Q. ケージフリーの施設が近くにない場合、諦めるしかありませんか?

A. 個室あり(ケージ使用)の施設で運動時間を長めに確保してもらう、ドッグラン併設施設を選ぶ、デイケアを併用して宿泊時間自体を短くするといった代替案があります。詳しくは記事内の「ケージフリー施設は地域を選んで探す必要がある」をご覧ください。

Q. ケージフリーは安全面で心配です。トラブルは起きないのですか?

A. 当サイトはトラブルの発生率までは集計していません。ケージフリーを採用している施設は、頭数調整や相性管理を運営方針として明記していることが多いため、具体的な管理体制は予約前に施設へ直接確認することをおすすめします。

Q. 個室・ケージフリーの記載がない施設は、対応できないという意味ですか?

A. 必ずしもそうとは限りません。当サイトは公開情報に記載がある場合のみ集計しているため、実際には対応可能でも公式HPに明記していない施設は「なし」として扱われている可能性があります。気になる施設には直接お問い合わせください。


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本レポートは当サイト編集部による独自集計です。集計基準は施設名・サービス・施設種別の公開情報に基づきます。集計日: 2026年9月2日。施設情報は随時更新されるため、最新情報は各施設の公式HPまたは電話でご確認ください。

このページのデータについて

掲載施設数
全国 1,403 施設(46 都道府県 / 190 市区町村)
営業確認
1,095 施設(78%)を 2026年9月2日時点で各施設の公式サイト・Googleビジネスプロフィールで再確認しています。
統計の計測日
2026年9月2日(料金中央値・設備別の集計はこの日の掲載データにもとづきます)
作成方法
各施設が公開している情報(公式サイト・Googleビジネスプロフィール)のみを収集し、集計しています。 当サイトは施設を訪問しての取材は行っていません。料金・空き状況・利用条件は変更されることがあるため、 ご利用前に必ず各施設へ直接ご確認ください。

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最終更新: 2026年9月2日

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pet-hotel-japan.com 編集部
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監修
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予約取り次ぎ
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最終調査日
2026-09-02
確認済み店舗数
全1403店舗中 1095店舗(78%)を編集部が公式サイトで個別に確認済み
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