大型犬向けガイド

大型犬対応ペットホテル完全ガイド2026

ゴールデンレトリバー・ラブラドール・シェパード等の大型犬を安心して預けるための施設選び。料金実例・GDV等の疾患リスク・断られるケース・全国対応施設の特徴を解説します。

大型犬対応ペットホテル完全ガイド2026|施設の選び方・料金実例・断られるケース

このページでわかること

  • 大型犬が断られやすい理由と、断られないための事前準備
  • GDV(胃拡張・胃捻転)・股関節形成不全など大型犬特有の疾患リスクと施設選び
  • 体重別の1泊料金実例(全国vendorデータより)
  • 超大型犬(45kg超)の選択肢と現実

ペットホテルの広々とした大型犬専用ケージで休む大型犬

「大型犬対応」の施設数は実は多い

当サイトが収集した全国215都市・1,507店舗のデータでは、大型犬対応を明記している施設は相当数あります。一方で、超大型犬(45kg超)対応を明示している施設は全体の数パーセントにとどまります。

「大型犬=断られる」という思い込みは不正確です。ただし、体重・犬種・未去勢の有無・攻撃歴によって受け入れ可否が大きく変わります。


大型犬が断られる5つの本当の理由

1. ケージサイズが合わない

小型犬・猫向けに設計されたサロン型施設では、25kg以上の犬が四肢を伸ばして横になれるケージがありません。業法上の違反ではないため、「入れない」よりは「窮屈でも預かる」施設もあります。飼い主側が「体が全部入るサイズか」を確認する必要があります。

目安:体重25kg以上の犬が安楽に横になれるケージは、幅90cm×奥行き70cm以上が一般的です。

2. スタッフが大型犬をハンドリングできない

体重30kgを超える犬を安全に扱うには一定の筋力と訓練が必要です。急引き・飛びつきで骨折・転落事故が起きる施設もあります。「大型犬経験スタッフがいますか」と直接確認することが重要です。

3. 未去勢オスへの制限

他の犬との接触が多い施設では、未去勢オスの大型犬のテストステロンによる攻撃行動リスクを懸念して受け入れ拒否する施設があります。個室ケージのみの施設なら受け入れ可能なケースもあります。

4. 攻撃歴の申告

過去に他の犬・人への噛み付き・攻撃行動がある犬は、スタッフと他の預かり犬の安全のため断られることがあります。申告せずに預けて事故が起きた場合の責任は飼い主にあります。

5. 超大型犬(45kg超)の設備不足

グレートデン・セントバーナード・アイリッシュウルフハウンド等の超大型犬は、対応施設が全国でも限られます。早めに複数施設に問い合わせることが必要です。


大型犬特有の疾患リスクと施設選びへの影響

大型犬を預ける施設選びで軽視されがちな点が、犬種・体型に特有の疾患リスクです。

GDV(胃拡張・胃捻転)

ゴールデンレトリバー・ラブラドール・グレートデン・バーニーズ・ドーベルマンなどの胸の深い大型犬に発症リスクが高い緊急疾患です。

  • 発症のトリガー:食後すぐの激しい運動・ストレスによる過食・興奮状態
  • 致死率:未治療で数時間内に死亡することがある重篤な疾患
  • 施設での対策:食後1時間は運動させない管理ができる施設を選ぶ。「食後すぐに散歩しますか?」と直接確認してください

動物病院併設または動物病院と徒歩圏の施設は、緊急搬送までの時間を最小化できます。

股関節形成不全(CHD)

ゴールデンレトリバー・ラブラドール・ジャーマンシェパードに発症率が高い整形外科疾患です。

  • 施設での影響:滑りやすい床での長時間管理は痛みと悪化の原因になります
  • 確認事項:床材(タイル・フローリング vs ラバーマット・カーペット)と、移動介助の有無

肘関節形成不全・変形性関節症

シニアの大型犬に多く見られます。ケージ内で長時間同一姿勢を強いられることで痛みが増悪します。1日の運動・姿勢変化の回数が重要になります。

拡張型心筋症

ドーベルマン・グレートデン・アイリッシュウルフハウンド等に多い心臓疾患です。持病がある場合は動物病院併設型のみに絞ることを強く推奨します。


コラム:大型犬の遺伝性疾患を血統から把握する

大型犬で最もよく知られた遺伝性疾患は股関節形成不全(HD)・肘関節形成不全(ED)・拡張型心筋症(DCM)・胃拡張胃捻転症候群(GDV)です。これらは犬種だけでなく血統線によってリスクが大きく異なるため、両親世代の検査結果(OFA・PennHIP 等)を確認することが将来の医療費・寿命に直結します。

当サイト姉妹サービス「うちのこ家系図(開発中)」では、こうした血統・遺伝病情報を一元管理できるツールを開発中です。大型犬を迎える計画のある方はうちのこ家系図についてをご覧ください。


体重別の1泊料金実例(全国vendorデータより)

施設 / 所在地 〜10kg 10〜20kg 20〜30kg 30kg以上 備考
犬猫倶楽部ウィズ(さいたま市大宮区) 4,400円 5,500円 6,600円 7,700円 超大型犬まで料金を公開
大宮動物医療センター(さいたま市大宮区) 4,400円(〜7kg) 5,500円(7〜20kg) 6,600円(20kg〜) 6,600円(20kg〜) 動物病院併設。ハイシーズンは加算あり
パスカル動物病院(さいたま市大宮区) 3,850円(10kg未満) 4,400円(10〜20kg) 4,950円(20〜30kg) 要相談 動物病院併設。公式料金表は税込
ビースパ住吉店(福岡市博多区) 3,500円(小型犬) 4,500円(中型犬) 6,500円(大型犬) 7,500円(超大型犬) 区分は体重ではなく犬種例。繁忙期は10%加算
ペットランド ビザビ(福岡市東区) 3,850円 4,400円 4,950円 4,950円 大型犬と超大型犬が同額。創業45年
秋田ペット美容学院(秋田市) 4,400円 4,400円 5,500円 5,500円 単位は1泊2日
ペットパーティー金鳥園(秋田市) 4,400円 4,400円 5,500円 5,500円 単位は1泊2日。2泊3日は6,600円・大型犬8,250円
エイトわん(北九州市) 3,000円(小型犬) 4,000円(中型犬) 5,000円(大型犬) 6,000円(超大型犬) 税抜表示。1泊は24時間制
医生ケ丘動物病院(北九州市) 3,850円(〜5kg) 4,950円(10〜15kg) 6,600円(20〜30kg) 7,150円〜(30kg〜) 動物病院併設。税の明記なし
セナ動物病院(京都市) 8,800円(7kg未満) 9,350円(7〜20kg) 9,900円(20〜40kg) 11,000円(40kg〜) 全室個室。ホテルと入院を階で分離
京都わんこのお宿 薫風舎(京都市) 7,700円(10kg未満) 9,900円(20kg未満) 12,100円(25kg未満) 14,300円(25kg以上) 24時間ごとの計算。犬専用

※すべて各施設の公式サイトに出ている額です。他サイトへの転載しか見つからない料金は載せていません。最新の額と、繁忙期の加算・キャンセル規定は公式サイトかお電話でご確認ください。

表の読み方

大型犬の料金には、はっきりした型が3つあります。

  1. サイズが上がるほど素直に上がる型(犬猫倶楽部ウィズ、ビースパ、エイトわん)。小型犬の1.5〜2倍が目安です
  2. 大型犬と超大型犬を同額に置く型(ペットランド ビザビ)。20kgを超える犬なら、総額がいちばん読みやすくなります
  3. 上限側の伸びが大きい型(薫風舎)。10kg未満7,700円に対して25kg以上は14,300円で、1.9倍になります

同じ「30kg以上」でも、6,000円から14,300円まで2倍以上の開きがあります。サイズ区分の名前だけで比べず、自分の犬の体重がどの区分に入るかを必ず確認してください。区分の切れ目が1kg違うだけで、1泊あたり千円単位で変わります。

もう1つ、税と単位の表示がそろっていません。エイトわんは税抜、医生ケ丘動物病院とペットサロンくんくんは税の明記がなく、秋田の2施設とノアズアークは「1泊2日」、薫風舎は「お預かりから24時間ごと」です。金額だけを並べて比べると順番が入れ替わります。

一方で、30kg以上を「要相談」とする施設も少なくありません。パスカル動物病院がその例です。要相談は断られたという意味ではなく、犬の性格や設備との相性を見て決めるという意味なので、体重と犬種を伝えて早めに問い合わせてください。


全国の大型犬対応施設分布マップ

大型犬を預ける前の7項目確認チェックリスト

確認項目 確認方法 重要度
ケージサイズが体に合うか 見学時に実測または写真確認 高
1日の散歩・運動の回数と時間 電話で直接確認 高
食後の運動制限があるか(GDV予防) 電話で「食後すぐ散歩しますか?」と確認 高
床材の素材(滑り止めの有無) 見学時に確認 中
スタッフの大型犬ハンドリング経験 電話で「大型犬担当スタッフがいますか?」 高
緊急時の動物病院までの距離・連携体制 電話または公式HP確認 高
未去勢の場合の受け入れ可否 電話で事前確認 中

大型犬対応施設タイプ別の比較

施設タイプ 大型犬適性 費用目安 向いているケース
動物病院併設型 高い 中〜高め シニア・持病持ち・初めての預け
屋外運動場付き専門ホテル 高い 中〜高め 若い・元気な大型犬・長期預け
トリミングサロン型(大型犬室あり) 条件次第 低〜中 短期(1〜2泊)・健康な若犬
ホームステイ型(個人宅) 施設次第 低め 広い庭がある場合のみ
超大型犬専門 最適 高め 45kg超、特殊犬種

超大型犬(45kg超)の現実

グレートデン・セントバーナード・ニューファンドランド・コーカシアンオフチャルカなどの超大型犬は、対応施設が都市部でも数店舗以内というエリアがほとんどです。

超大型犬の飼い主が実際にやっていること

  1. 複数施設に同時問い合わせ(3〜5店舗)
  2. 繁忙期の2〜3ヶ月前から予約開始
  3. 個人のペットシッター(自宅訪問型)との組み合わせ
  4. 知人・ブリーダー・トレーナーへの預け

当サイトでは超大型犬対応を明示した施設として、さいたま市の犬猫倶楽部ウィズ(超大型犬 7,700円〜)などを確認しています。お住まいのエリアページから「超大型犬対応」の施設を探してみてください。


大型犬の受け入れ可否を評価するペットホテルスタッフ

預ける前の準備チェックリスト

  • ケージサイズを電話または見学で確認した
  • 散歩・運動の回数と時間を確認した
  • 食後の管理方法(GDV予防)を確認した
  • 持病・既往歴を施設に文書で伝えた
  • 緊急時の動物病院連携を確認した
  • ワクチン証明書・狂犬病証明書を準備した
  • 未去勢の場合は事前に受け入れ可否を確認した

よくある質問

Q. ゴールデンレトリバー(30kg)が「大型犬料金」になるのはなぜ?

A. 体重25〜30kgを境に「大型犬」区分にする施設が多いです。ケージスペース・スタッフの労力・食事量がいずれも小型犬の1.5〜2倍になるためです。

Q. 大型犬のGDV予防で施設側に何を頼めばいい?

A. 「食後60分間は運動させないでください」と口頭と書面の両方で伝えてください。さらに、水飲みの一気飲みを防ぐために「ゆっくり飲めるボウルを持参します」と伝えると理想的です。

Q. 動物病院から離れた施設は大型犬には危険?

A. リスクが高まります。GDV・骨折・急性疾患はどれも時間との勝負です。徒歩5〜10分圏内に動物病院がある施設を優先することをおすすめします。

Q. 大型犬の繁忙期予約はいつから?

A. GW・お盆・年末年始は2〜3ヶ月前から満員になる施設があります。超大型犬の場合はさらに早め(3〜4ヶ月前)の問い合わせが安全です。


大型犬の股関節を診察する獣医師の手元

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この記事のデータについて

全国1,507施設(47都道府県・211市区)の公式サイトの公開情報をもとにしています。料金公開1,004施設・確認済み94.5%・2026年9月確認。取材・監修は行っていません。相場データ/編集方針

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